柿渋染めとは、日本古来の生活習慣を先人達が日常的に用いた技法です。
強く腐りにくく水をはじく柿渋染めは古くから多くの日常生活に使われ愛されてきました。
防水効果にも優れた柿渋は番傘や縁側の床に塗装剤としても使われ、布を丈夫する為に、酒袋や漁網にも塗られていました。
その先人達の知恵を今に生かし、科学染料を一切使用せず出来るだけ自然に近い技法で染めています。
柿渋液は、青い渋柿の実を収穫し、すり潰し、絞った液を、三年以上熟成させた染料だけを使っています。
また、職人による手描き染めは、六年もの、十年ものと言われる柿渋液で描いています。
柿渋は生きています。
その時々、顔を変えて現れる色合い、これほど、湿度、気温、気候に左右される染めは他には、思い当たらないほどです。
心悩ませ、わくわくさせてくれます。
時の流れの中でゆっくりと変化してゆく風合い、日々の暮らし、人に馴染み、心が伝わる柿渋染め。
素朴でなつかしい柿渋染めがのちのちまで伝わる事を願っております。






